披香亭の蓮の花

井邑6景披香亭の蓮の花

1963年に宝物第289号に指定された披香亭は、湖南一の東屋として知られています。本来はこの東屋の前と裏に上蓮池と下蓮池という池があって美しい景色を誇っていましたが、上蓮池は日本植民地時代に埋められ、現在は下蓮池だけが残っています。池に蓮の花が咲くと、その香りが周りに漂うことから「披香亭」と名付けられました。

新羅時代、崔致遠が泰山郡守として在任していたとき、この蓮池を散歩しながら詩を詠んでいたと言われていますが、東屋の創建年代は未詳で、現在の建物は朝鮮時代中期に泰仁県監柳根が建て直したものです。正面5間、側面4間の八作家(入母屋)で、4面がすべて開放されており、周りには欄干が設置されています。